神のいるところ

放っておくと 草がぼうぼうになる場所で 草を刈り 土をならし その周りを白い縄で囲ったら そこだけが神聖に感じられ 神が宿ったと思う 雨が降ると 水を吸い込む 土 その上に宿った神は 自然の内にいて 心地いい ** 雨が降るたびに ドロドロになる場所に 水の逃げ道を作り 石を敷きつめ その上に石を積み上げたら そこに神が降りてきたように感じ みんなで神に祈る 雨が降ると 水をはねつける 石 その上に降りてきた神は 自然の外にいて 気持ちいい ** 長い時を経て 土の上には神社が建ち 石の上には教会が建つ 気が付けば きまりや形式や権威や嘘が 心の祈りを押しつぶしている 仕方なく神社や教会の外に出て 深く息をする そして どこにでもいるという神に 祈る